■施工名称 住宅増築工事
■工法、構造 鉄骨造
■名称 Y邸
■設計・施工・監理 ライフ・ワークス
■所在地 栃木県足利市
■竣工年(完成) 平成19年12年

■オーナーからのオーダー内容・コンセプト
・今、住んでいる家を、今のライフスタイルにあわせての増築
・ケース・スタディ・ハウス
■本施工に関してのライフワークスコンセプト
「ライフスタイルが増える増築」
■コンセプトへの道
辞書で調べれば、
「増築とは、すでにある建物に付け加えて建築すること」
と記されている。
間違いではない。
だが、これは見た目の結果を説明しているのであって、
この「増築」という出来事が起こる前のストーリーが、
「増築」にとっては一番大切である。
生活の中で、何かが足りなくなった、
もしくは、新しいライフスタイルを望む。
そんな時に、増築は起こるのだ。
ゆえに、増築の場合、お客様からのメッセージは直接的で強い事が多い。
・子供部屋を増やしたい
・ダイニングを広くしたい
・本の収納スペースが欲しい
曖昧なメッセージではなく、具体的な〜したい、欲しい、というメッセージだ。
格好よりも何よりも、この、〜したい、欲しいを確実に構築する事が、
増築の第一条件である。
しかし、ただ部屋を増やせば良いのか?
ただ広くすればよいのか?
そうではない。
この時に気をつけている事こそが、
増築に関して、ライフワークス・須田氏が一番大切に考える事だ。
「誰がそこで何をするのか?」
そもそも、誰かがそこで何かをしたいから、
増築が起こったのだ。
ただ部屋を増やしたり、広くしただけでは、
新しいライフスタイルは始まらない。
ライフワークス・須田氏はお客さんが希望するライフスタイルを
増築するのだ。
そして、もう一つ。
今回は既存の建物が、すでに
ケース・スタディ・ハウスの雰囲気を強く表現している。
ここまで個性的な既存の建物の増築。
ハードルは高く、多いのだ。
しかし、
ライフワークス・須田氏、
こんな時こそ、燃える。
<ケース・スタディ・ハウスとは?>
「ケース・スタディ・ハウス」プロジェクト(1945−1966)
により建てられた家。36の箱型建築計画。
プロジェクトの内容は、
第2次世界大戦後のアメリカ。住宅供給不足の状況に、
低コストで大量生産、複製可能な近代住宅のプロトタイプを、
当時、最も活力のみなぎる建築家が近代デザインを持ち込み制作。
当時の一般生活者と建築業界に多大な影響をあたえる。
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