・「フローリングと畳」
・「洋風な外壁の家に、和風な屋根と梁の形状」
  お互いの良い部分を引き出すような和風と洋風の
  バランス。
<あとがき>
使ってみたい。 これが、今回、取材させて頂いて、初めに思った事。 スーパーマーケットとホームセンターに行き、大量に食材や雑貨を購入し、 玄関から収納庫に行ってみたいのだ。
「使ってみたい」は「住みたい」というよりも、もっとつっこんだ感情なのであろうと思う。 間取り、動線、収納スペースなどが、それぞれ単体ではなく、 そこに住むオーナー家族をはじめとし、それぞれ全部が結びついているからこそ 「使ってみたい」という感情にまでなるのではないだろうか。

もうひとつ、今回とても気になった事は、 オーナーがみずから、リビングの床と棚類を塗装したという事だ。 須田氏は、この事を大歓迎だと話す。 プロにまかせた方が仕上がりは良いかもしれない。 自分で塗装すると、その分、予算が抑えられかもしれない。 大切なのは、そんな事ではないのだ。 自分の住む家をつくる事に、自分の手で携わる。
それで、建つ家がかわってくのではないだろうか? これからの家との付き合いが、かわってくるのではないだろうか? そう思うのだ。
好きな無垢の木を使いたいという気持ち。
自分で塗装したいという気持ち。
この気持ちこそが、気持ちよい家の大切な定義なのではないだろうか。